第3回
「エコヘルス 環境破壊が感染症を引き起こす?」

11月14日(土)16:00-18:00

講師:
門司和彦(長崎大学大学院国際健康開発研究科 研究科長)
会場:
長崎大学坂本キャンパス1グローバルヘルス総合研究棟1階 大講義室
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第3回目の講座は環境と感染症の関係を考えます。
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、2015年7月6日 、「ミレニアム開発目標(MDGs)報告2015」を発表し、「極度の貧困をあと一世代でこの世からなくせるところまで来た」と成果を強調しました。多くの分野で前進が見られた一方で、世界の二酸化炭素排出量は、1990年以降50%以上増加しており、水不足は世界の人口の40%に影響を及ぼし、今後もその割合は増加すると見込まれるなど、気候変動と環境悪化が開発に関わる様々な分野に影響を及ぼしていることが指摘されています。
環境要因は、感染症にも大きな影響を与える可能性があります。気候変動による、これまで発生しなかった国や地域での感染症の発生、森林破壊や人口増に伴う土地への負担の増加は、環境を悪化させ、結果として感染症の蔓延に影響する可能性もあります。さらに、近年のグローバル化の中で、ヒトの移動の加速化も環境変動に大きく影響することも懸念されます。生態系や環境の変化は感染症とどうかかわるのか、地球環境と感染症の関係を考えてみませんか?

門司和彦 (長崎大学大学院国際健康開発研究科 研究科長)
総合地球環境学研究所教授、「熱帯アジアの環境変化と感染症」プロジェクトリーダー(2007~2012年)。専門は人類生態学・熱帯公衆衛生学。東京大学大学院博士課程単位取得済み退学、保健学博士。東京大学医学部助手、長崎大学医学部助教授、同医学部保健学科教授、長崎大学熱帯医学研究所附属熱帯感染症研究センター教授を経て2007年10月より現職。著書に「生態人類学を学ぶ人のために」(共著)、訳書に「感染症疫学」(共訳)など。